キッチン選びのポイント

収納設備

快適な料理は収納設備から

キッチンで使う道具は多種多様。お鍋やフライパンに始まり、まな板・菜箸・お玉・フライ返しといった調理器具に加えて料理の要ともいえる調味料の数々も欠かせません。
新しいキッチンは、収納を増やしたい!
リフォームの際にこの要望をあげる方は多いため、システムキッチンにとって収納力・使い勝手のよさは常に課題であり、各メーカー向上を続けています。

では、まずシステムキッチンの収納部分をみてみましょう。

フロアユニット(キッチン下収納)

引き出しタイプ
開き戸タイプ

ウォールユニット(キッチン上収納)

開き戸タイプ
ダウンウォールタイプ

その他、キッチンメーカーごとにオリジナルの収納設備やオプションもあります。

収納設備を一通りチェックしたら、自分の料理のしかた(キッチンの使い方)に合った収納設備のあるキッチンがどれかを考えてみましょう。
また、このキッチンリフォームナビや各メーカーのホームページで下調べをした後は、実際にショールームへと足を運び、設備の開け閉めや取り出しやすさなど、実際にふれて使用感を確かめるのもよいでしょう。

フロアユニット(キッチン下収納)

キッチン用品の収納はもちろんのこと、食材を保管したり、オプションの食洗機やオーブンを設置したりと様々な用途があるフロアユニット。
このフロアユニットの収納ですが、最新のシステムキッチンでは手前にスライドして開閉するものが中心です。ただしこの形状は、コンロ下やシンク下などの場所によっては開き扉も選択可能です。自分が使いやすい形状の設備を選びましょう。
また、キッチンによっては一部収納を取り払ってゴミ箱やゴミ処理機を置いたり、椅子を置いて座り作業をしたり……といった使い方ができるものもあります。
幅広く活躍する部分なだけに、自由度の高い収納設備があると嬉しいですね。ここでは、各社の工夫ある収納設備を紹介します。

軽い力で開閉したい

LIXIL らくパッと収納
引出しを開けるのに必要な力を約30%軽減。道具の取り出しがスムーズにできます。
クリナップ S.S.サーボ
引出しに組込まれたシステムによって、軽く力を加えるだけで扉が自動オープン。電動のため、電源ON/OFFの必要があります。

スペースを無駄なく利用したい

パナソニック ワンダFULLキャビネット
届きにくいスペースを使いやすく、よく使うものは使いやすい位置に出し入れしやすいよう設計されたキャビネット。様々な住宅設備を扱うパナソニックならではの収納設備です。
クリナップ フロアコンテナ
タカラスタンダード そこまでホーローラック
キャビネットを足元まで有効活用したい人のための収納。使用頻度の低いキッチン用品の収納に最適。

道具を取り出しやすい設計がいい

ノーリツ らくポケ
腰をかがめずに道具が取り出せる収納ポケットに、作業中の姿勢をラクにするワークアシストバーをプラスしています。
クリナップ うきうきポケット
シンク下の上段の引出しを開けると、手前側のポケットが手の届く位置までスライドアップ。

清潔に使いたい

フロアユニット本体

EIDAI ムシブロックパッキン
アース製薬と共同開発された、害虫の侵入を防ぐキャビネット。
クリナップ ステンレス引き出し底板
タカラスタンダード ホーローキャビネット
ステンレスとキャビネット、どちらもお手入れはさっと拭くだけでOK。調味料がこぼれるなどしても汚れやニオイはしみつきにくく、お掃除はカンタンかつ衛生的。
※クリナップ ステンレス引き出し底板は、オプション「サイレントレール」選択時のみ追加オプションとして利用可能。

収納扉

トーヨーキッチン 熱硬化性樹脂扉
湿気に強く、汚れが染み込みにくい熱硬化性樹脂扉を採用。長く使用しても傷つきにくいタフな構造でお手入れはさっと拭き取るだけでOK。
トクラス 塗装扉
塗料の膜で扉を包み込んでおり、汚れの入り込むスキマが無いためお手入れしやすい。

ウォールユニット(キッチン上収納)

手が届かない・奥まで活用しきれない……といったこれまでの不満点が最新のキッチンでは改善され、目線の高さまで棚を降ろせる“ダウンウォール”が普及してきました。
これに伴い手軽さ・安全性が向上したため、収納場所としてだけでなく水切りや乾燥機など、ウォールユニットの活躍の幅は増えています。
また、調味料用の小さな棚や仮置き用の棚など、フロアユニットの下部で利用する収納設備が多くのシステムキッチンで採用されています。
もはやウォールユニットはただの収納設備というだけではなく、作業効率アップのための設備といっても過言では無いかもしれません。

多くのシステムキッチンで標準装備されているのは、高さが選べる開き戸タイプのウォールユニット。扉にも、中身の見えるガラス扉が選べるものもあります。高さは身長に合わせて選びましょう。
ここでは、オプションとして選べる便利なダウンウォールや関連設備を紹介します。

ダウンウォール

ハンドルやボタンを使い、手動で昇降のできるダウンウォール。目線の高さまで降ろせるため、利用の幅が広がります。活用方法はあなた次第。

ダウンラック(ナスラック)
プッシュムーブ(クリナップ)
昇降式アッパーキャビネット(手動式)(ノーリツ)

ボタンで自動昇降するダウンウォールについてはこちら

ウォールユニット周辺オプション

各社のシステムキッチンで取り入れられている、ウォールユニット下に生まれた第二の作業スペースを紹介します。

クイックポケット・クイックパレット(LIXIL)
必要な時にサッと降ろして使える収納設備「クイックポケット」と、仮置き棚の「クイックパレット」。仮置き棚は、水切り棚としても利用可能です。
コンビネーションパレット(パナソニック)
収納スペースの上段と仮置きスペースの下段のコンビネーションで、調理作業がよりスムーズに。
アイラック(タカラスタンダード)
吊戸棚の下にたっぷりの収納スペース。アイレベルなので中身が見やすく、取りたいものがすぐに取り出せます。水切りタイプもあり。