キッチン製品紹介
レンジフード
レンジフードとは、ガスコンロやIHクッキングヒーター上部に設置する排気設備の事を言います。
換気扇にステンレス製などのフード(おおい)を組み合わせたもので、調理の際に出る煙や蒸気、臭いなどを効率よく排出します。
ここでは、レンジフードの種類や設置についてご紹介します。
- レンジフードのファンの種類
- レンジフードの形状の種類
- 設置場所とレンジフードのサイズの関係
- お手入れしやすいレンジフード
- その他レンジフードの便利機能
レンジフードのファンの種類
レンジフードのファンには大きく3つの種類があります。
ファンの種類によって換気量や静音性が異なります。
シロッコファン
静圧の低い環境での排気風量ではプロペラファンに劣りますが、静圧の高い環境でも安定して排気ができるのが大きな長所です。
風が強くダクトも長くなりやすい場所(マンション等)で多用されています。また、静圧がかかったときでも換気量を確保できるので気密性の高い住宅に適しています。各キッチンメーカーでオプションとして選べるレンジフードは、このシロッコファンの場合がほとんどです。
ターボファン
プロペラとシロッコファンの中間的特徴を持っています。静圧が低めで、大きな風量が必要とされる場合などに使用されます。風量や効率を求められる場合に用いられます。
長さが比較的長く、後ろ向きに反った羽根がついており、ファンの中では最も効率がよい換気扇です。ターボファンは「浅型レンジフード」や「ダクトファン」などに用いられます。プロペラ型のファンよりターボファンのほうが音が静かで、掃除しやすいファンです。
プロペラファン
プロペラファンとは、扇風機の羽根のような形状のファンを採用しているタイプで、取り付けるためには換気扇が外壁に接していることが条件となります。
屋外に直接排気できる戸建住宅などに適していますが、外の風が強くなりやすい高層階の建物や排気に長いダクトを必要とする場合には不向きです。風量も大きく騒音も小さいのですが、静圧が低いという欠点があります。
安価に導入できるのが特長です。
静圧とは…
ファンの「静圧」とは、空気を送り出す力のこと。
空気の排出時に送風管内や排気装置自体に抵抗が生じますが、この抵抗をどれほど押しのける力があるかの目安です。
レンジフードの形状の種類
レンジフードの形状の種類には大きく4つの種類があります。
ブーツ型(深型)
スタンダードな形状のレンジフードです。どんなキッチンにも合います。
スリム型(薄型)
スリムなデザインで近頃では主流となりつつあります。
ファルコン型
曲線のフード形状に特徴があります。本体が低く設計されていますので楽にお手入れができます。
フラット型
天井が低い場合や梁などで取り付け位置の高さが確保できない場合にこちらを選択します。
設置場所とレンジフードのサイズの関係
コンロのトップ面からレンジフードまでの高さは、消防法によって定められています。
このため、80cm以上(特例を除く)離すことを義務付けられていますので、設置時にはこの点に注意が必要です。
また、レンジフードの幅サイズは共通の規格として60cm、75cm、90cmの3種があります。
消防法ではコンロトップ面の外形寸法から左右に15センチ以上離しても不燃仕上げは必要です。排気性能を上げるためにも、レンジフードの幅寸法も同じく左右に15センチずつ大きくとるようにするのが良いと言われています。
この計算でいくと、たとえば60cm幅のコンロトップに対しては、90cm幅のレンジフードを設置します。
お手入れしやすいレンジフード
システムキッチンのお手入れの中でも、一番大変な部分がレンジフードであることは皆さんご存知かと思います。
お手入れをせず長い間放置をしてしまうと換気機能の低下にもつながる恐れがあるため、頻度は高くなくとも定期的にしっかりと清掃したい部分ですね。
そこで紹介したいのは、少しでもお手入れが楽になるような機能を備えたレンジフードです。
- フィルター清掃、交換が不要なフィルターレスの製品
- 油汚れが付着しづらいコーティングがなされた製品
- 清掃が不要なファンが備わった製品
また、清掃業者に依頼する事も可能です。
この場合かかる費用の相場は、1回につき7,000円~20,000円程度です。
その他レンジフードの便利機能
<より安全な調理を>照明機能
手元を照らす照明機能が備わった製品。より明るくすることで、安全な作業環境を生み出します。
照明はLEDが主流です。
<調理による汚れを防ぐ>エアカーテン機能
フードの3辺から風を出して空気のカーテンを作り出し、煙を周りに逃さないようにすることでお部屋のキレイを保ちます。
主に実壁がないアイランド型キッチン向けの機能。
<換気の消し忘れをなくし節約に>加熱調理器との連動機能
コンロやIHヒーターを点火すると換気が自動的に開始し、消火をすると換気が自動で停止する機能です。換気ファンのON、OFFの忘れを解消できます。
連動に対応したコンロ、ヒーター製品が必要となります。